■■「Stigmata」〜時代背景、登場人物〜
ほぼ内容がオリジナルになるので、時代背景、登場人物とその立場などを
簡単に書いてみます。でもやっぱり長い。
物語の核心に近すぎることは書けないので、大まかに。それにしても多いな・・・。
オリキャラには「*」マークがつきます。
■時代背景その1
時はゲーム本編よりひとつ前の金龍時代。つまり金龍クェーサーが器とともに目覚めており、銀龍フォティーノは眠りの中で器の覚醒を待っている。
・・・「Vestige.」「バタフライ・エフェクト」ともに深くリンクしています。
■時代背景その2
妖精戦争が始まって約1世紀。ダークエルフは数少ないとはいえ存在しており、偏見や迫害を恐れて人目につかない奥地で隠れ住んでいる。・・・彼らの親に当たる古代エルフ王、そして人間の王女がどうなったかを知る者は、人間の中にはいない。
・・・古代エルフ王と人間の王女の子として誕生したダークエルフとともに生まれてしまった「穢れ」はエルフたちに「不治の病」と「死」という恐怖を植え付け、人間には数少ないものの突然の発狂、凶暴化などの症状が顕れるようになる。その病を「アルガンダース」と呼ぶようになったのは、ふたりが逃げ延びたのが同名の城だという説から。
■妖精戦争
約100年前、古代エルフ王シルヴェスティと、人間の王女フリーデが恋に落ちたことが発端。人間側はエルフが王女を誑かし攫ったものと思い、エルフ側はその逆と考えたことから戦争へと発展してしまう。禁断の恋に落ちた2人は、わずかな理解者とともにアルガンダース城へと落ち延びたといわれているが・・・・・・。
■ラジアータ王国騎士団
現存する騎士団は、ゲーム本編と変わらない。伝説の英雄アルフレッド・ロバーツは「白色近衛騎士団」団長。
■ギルド
ゲーム本編のようにギルド制度が整うのは妖精戦争の後。民間の自警団や研究者達の集まりなどは存在しているが、ギルドとして公認されているわけではない。
宗教団体としてオラシオンは存在しているが、ゲーム本編のそれとは少々異なっている。
奈落獣(ガイスト)は勿論あるが、本編よりも治安が悪く、盗賊団、暗殺者団なども点在しているもののヴォイド・コミュニティのようなそれらを統括する組織は無い状態。
■ラジアータ王国の政治機構
ゲーム本編とあまり変わりは無い。ラジアータ王の下に家老、宰相(2人)、将軍があり、その下に騎士団。
四大貴族(北方大鷹、南方黒狼、西方獅子、東方山猫)からの人材は高い地位に就くことが多いのも本編と同様。「Stigmata.」では家老は東方山猫、宰相は北方大鷹と西方獅子、将軍は南方黒狼の出身者。・・・ルシオンはその下で政治を学びながら歴史と妖精族について研究を続けている中流階級出身の青年。
■妖精族 〜エルフ〜
妖精族を統括する種族。知恵と美貌、高い魔力に恵まれており、性格は少々傲慢。人間を戦争の発端と考え忌み嫌っている。戦争の前はトゥトアスのほぼ7割の地を所有していたが、現在ではヘレンシア砦から先のエルフ地方とセディチ地方を専有地とするのみ。・・・ノウェム地方はセディチへの道がかろうじてあるだけで、ほぼ未開の地である。
エルフの亜種であるダークエルフは存在しているが、出生の事情から迫害と偏見を恐れて隠れ住んでいるため、その存在さえほとんど知られていない。・・・なので作中では「エルフ=ライトエルフ」と意味して書いています。当時、ライトエルフという呼称はまだなかった設定。
■妖精族 〜ドワーフ〜
過去に唯一人間と手をとり、共存する道を選んだ種族。丸っこい体格に陽気な性格、大の酒好きである点は本編と変わらないが、現在はエルフとともに人間と敵対している。ドヴァ地方と地の谷を専有している。
・・・たまに作った武器を人間側に売るドワーフもいるとか。
■妖精族 〜ゴブリン〜
悪戯好きで小柄な種族。ドーセ地方とディチョット地方付近を専有しており、たまに人間の村にも出没しては大小かまわず悪戯していく。
・・・セディチへの遠征はまだ行われていないので、ブラックゴブリンは存在していない。
■妖精族 〜オーク〜
人間に最も嫌われ、最も怖れられる妖精。巨大な体躯と怪力を誇り、性格は凶暴で血と戦いを好む。あまり個体数は多くないが、1人でも並みの兵士10人分にも匹敵する力を持つため、人間側には大きな脅威となっている。ディズヌフ地方とオーチョ地方を専有。
・・・物語の序盤では、突然変異種であるブラッドオークはまだ存在していない設定。
■ルシオン・ヒューイット
政治の世界に身を置きつつも歴史と妖精族について日々研鑽を積む。そしてその知識を停戦と平穏へ役立てることを望む、青年。穏健派の宰相クロードの下で秘書として働きながら、彼とともに和解への道を模索している。
中流階級の出身。しかしそれがコンプレックスにもなっている。
澄んだ優しい瞳を持つが、性格はお人好しに傾いているよう。趣味は絵を描くこと。
■ルーイン*
別大陸で勃発した戦争で手柄を上げ、その名を轟かせた女傭兵。大陸権力の片肺である「連合国」についていた彼女は、天才的な戦略と自身の驚異的戦闘力で敵軍を圧倒し勝利に導いた。その正確かつ冷酷にも見える戦い方から「死を呼ぶ戦女神」「黒き堕天使」「死の具現」など、不吉な2つ名も多い。
「ルーイン」は「滅び・廃墟」を意味する通り名。彼女の本名を知る者は誰もいないようだ。
黒髪に碧眼の美女だが普段は黒い兜を着けており、素顔を見た者は少ない。抑揚の無い冷徹な性格。闇の魔剣「ヴェルバーン」の所持者。
■アルフレッド・ロバーツ
ラジアータ王国騎士団に属す「白色近衛騎士団」団長。頭脳明晰、冷静さの中にも暖かな優しさと臆さぬ勇気を併せ持つ。騎士の鑑と慕われ、ラジアータ王からの信頼と仲間たちからの人望も厚い。光の大剣「アヴクール」の所持者。
■エル
「白色近衛騎士団」副団長を務める女性。金髪碧眼の美女で、剣の腕もアルフレッドにひけをとらない。静かだが厳格な性格は、恐れられもし慕われもする。アルフレッドに忠誠を誓っており、胸に秘めた覚悟を表へ出すことはなくても、その意思は深く、堅い。人間ではなくダークエルフだが、そのことを知るのはアルフレッドのみ。
■シルヴェスティ(古代エルフ王)*
聡明さと優しさ、先を見通す天眼を持った「賢王」として知られた古代エルフ達の統括者。人間と妖精族の関係を憂い、戦を避けるべく尽力していたが人間の王女フリーデと恋に落ちてしまう。戦争勃発後、人間、妖精双方から追われる身となった彼は、フリーデとわずかな理解者たちとともに姿を消した。居城のひとつだったアルガンダース城に逃げ延びたと云われるが真偽の程は不明のまま。当時、彼とフリーデ、そして大多数のエルフたちの間でなにが起こったのか、知る者はすでにいないといわれる。
・・・現在、存命しているのかは不明。
■フリーデ(ラジアータ王国第一王女)*
天真爛漫さと聡明さを併せ持った「美しい」というよりも「可愛らしい」少々お転婆な王女であった。城下や外界、妖精族への興味は強く、たびたび侍女とエルフの里へ遊びに行っていた。エルフの王であったシルヴェスティに惹かれ、彼と恋に落ちるが、彼女がエルフに誑かされ誘拐されたと信じる人間側、その逆と考えるエルフ側の両方から追われることに。シルヴェスティとともに逃げ延び、彼と子を生す。
・・・人間の寿命から考えても、現在は死亡していると思われる。
■クロード・ティンバーレイク*
四大貴族のひとつ「北方大鷹」の称号を持ったティンバーレイク家出身の宰相。上層部では唯一妖精との和解を考える穏健派。黒髪に碧眼の男性。ルシオンの上司でもあり、自分と同じ理想を持ち努力する彼を理解し、目をかけている。
ティンバーレイク家の嫡子は騎士団に所属しなければならない慣わしは本編同様。クロードは次男で、兄が「銀色鷹騎士団」団長を務めている。
■テオドール・バーロア*
愛称はトート。ルシオンの良き友であり理解者。皮肉屋で軽薄な印象を持つが実は思慮深い聞き上手。よくルシオンの相談相手になっている。金髪に灰色の瞳の青年。
政治家見習いとしてラジアータ城内で勉強中。頭の回転は速いようだ。
■シルヴァン・ワード*
四大貴族のひとつ「南方黒狼」の称号を持つワード家出身。地位は将軍。妖精討伐に大きく傾いている強硬派の代表格。シルヴァンに限らずワード家の人間は皆妖精を毛嫌いしている傾向がある。銀髪黒瞳の男性。
ワード家からも多くの騎士が輩出されており、「黒色山羊槍士団」のみならずワード家の者が指揮、所属する騎士団は多い。
■クラウス・ロートシルト*
四大貴族のひとつ「西方獅子」の称号を持ったロートシルト家出身。クロードとともに宰相を務めるが、妖精にあまり良い見識は持っておらずシルヴァンの強硬論に流されがち。ハシバミ色の髪に同色の瞳。男性。